2000-08-30 第149回国会 参議院 決算委員会 閉会後第2号
○説明員(小川光吉君) お答え申し上げます。 会計検査院では、検査において把握いたしました事態を、まず最初に検査対象機関の責任者に対して担当局長の書面をもって質問いたします。その後、各局に設けられました局検査報告委員会、あるいは事務総長官房に設けられました検査報告調整委員会でもろもろの観点から審議いたします。調整委員会の審議を終えた事項につきまして、事務総長が検査報告に掲記するに値すると判断した事態
○説明員(小川光吉君) お答え申し上げます。 会計検査院では、検査において把握いたしました事態を、まず最初に検査対象機関の責任者に対して担当局長の書面をもって質問いたします。その後、各局に設けられました局検査報告委員会、あるいは事務総長官房に設けられました検査報告調整委員会でもろもろの観点から審議いたします。調整委員会の審議を終えた事項につきまして、事務総長が検査報告に掲記するに値すると判断した事態
○小川会計検査院説明員 金利がつくお金を原資としますプロジェクトにつきましては、これが長期間にわたりまして、その結果売り上げに立たないという状況になってまいりますと、やはり今回のような問題が発生することがあろうかと思います。したがって、長期間での大規模プロジェクトについては、やはり金利をどういうふうに抑制していくか、あるいはできるだけ早く売り上げを立てると申しますか、今回は工業用地の売却でございますけれども
○小川会計検査院説明員 検査報告の内容、最後の部分につきましては、関係される役所あるいは地方公共団体、あるいはむつ、苫東の事業主体、そういうところでの協議を促進されるという結論になっているわけでございます。中身の方では、それぞれこういう事態に至ったメカニズムと申しますか、そういうものについて記述してございますし、読んでいただければ今後の事業に役立つというふうな記述をとっているつもりでございます。
○小川会計検査院説明員 先生、昨年の検査報告の内容をお読みいただいた上での御発言であると思いますけれども、大型プロジェクトでございますので、長期間かかる大きな事業でございます。したがいまして、多少の時間的な経緯も我々は見る必要がございました。それから、やはり二度の石油ショックあるいはプラザ合意後の円高、こういう問題もこの基地の用地の分譲に影響を及ぼしている、そういうこともございましたので、昨年という
○小川会計検査院説明員 今まで御議論がありましたように、工業用地の売却が進まないため利息の支払いがふえまして、さらにこれのために融資を受けるという状態が長期化いたしまして、これを未成不動産に計上し続けますと、未成不動産の価額が上昇し、ひいては分譲価格の算定の際の原価の上昇につながるということで、分譲の困難性が増すというふうに認識しておるところでございます。 今、正常かどうかという判断を求められたわけでございますけれども
○小川会計検査院説明員 お答え申し上げます。 苫東開発に関します支払い利息の貸付事業費に占める割合でございますけれども、四年が七二・六%、五年が八六・九%、六年が八九・四%、七年が八四・六%、八年が八三・六%、合わせまして平均しますと、検査報告にあります八二・九%でございます。 それから、むつ開発につきましては、五年が六〇・六%、六年が八五・七%、七年が八二・六%、八年が七八・七%、九年が九二・
○小川会計検査院説明員 従来から、会計検査院では、大規模プロジェクトについて今議員御発言のような観点で検査してまいりまして、今回もそのような観点で検査したところでございます。
○小川会計検査院説明員 お答え申し上げます。 会計検査院といたしましては、従前から、宇宙開発事業団の衛星等の契約につきましては科学技術の分野で多額の予算が使われておりますことから、重点を置いて検査してまいったわけでございますけれども、今回のような事態が事業団において発生したことを重く受けとめておるところであります。 このロケットあるいは衛星にまつわります契約というのは、検査の対象物がロケット、衛星
○説明員(小川光吉君) 御質問は二点あったかと思いますけれども、後者の方の百何十社の資料につきましては、私の方ではすべて今手元にあるわけではございませんので、通産省なり資源エネルギー庁の方にお願いしたいというふうに思うわけでございます。 全般的な追い貸しの話と北極石油に対する追い貸し、軌は一にするものかと思いますけれども、石油探鉱に対する融資につきましては、先ほどお話がありましたように元加制度がありまして
○説明員(小川光吉君) お答え申し上げます。 会計検査院としては、従来、設備資金につきまして、貸付対象機関であります開銀あるいは北東その他中小公庫、そういうところの本部あるいは支店、そういうところで書類を見させていただきまして、審査の適切さあるいは貸付金の回収状況、そういうところを検査させていただいておるところでございます。 しかし、運転資金につきましては、中小公庫の方で運転資金貸し付けが行われているわけですけれども
○小川会計検査院説明員 話が前後して恐縮でございますけれども、今年度の検査結果は、先ほど申しましたように近々内閣に送付いたしますけれども、その概要について簡単に申し上げます。 石油公団の探鉱投融資事業におきましては、生産中の開発会社の経営状況が公団の財務に及ぼす影響が大きくなってきておりまして、昭和六十一年以降、油価や為替相場の変動によりまして開発会社の経営が悪化し、これに伴いまして、公団では受取配当金
○小川会計検査院説明員 十二月の十一日に小渕総理大臣に手渡す予定になっております。
○小川会計検査院説明員 お答え申し上げます。 昨年末にこの決算行政監視委員会で石油開発に関する審議がございまして以来、堀内大臣を初め各方面から、石油公団の財務状況についてさまざまな問題指摘がなされたわけでございます。 したがいまして、本院といたしましても、従来から石油探鉱、開発につきましては多額の国費が投入されてまいっておりますので鋭意検査をしてきたわけでございますけれども、特に昨年の、今申し上
○小川会計検査院説明員 お答え申し上げます。 北東、開銀につきましては従来代理貸し制度はございませんけれども、ほかの政策金融機関におきましては代理貸し制度はございましたので、会計検査院としましては、融資の検査に当たりまして、代理貸しについても、今までも必要に応じて直貸しと同じような検査を実施しておりまして、今後もこのような方針で検査を実施してまいりたいと思っております。
○小川会計検査院説明員 お答え申し上げます。 設備資金と異なるところがございまして、制度の整備もまだ十分でないわけでございますから、今後、我々そういうところを検討していった上で検査に臨むということになろうかと思います。
○小川会計検査院説明員 お答えを申し上げます。 会計検査院の検査は執行された会計経理を対象として行うものでありますが、一般的に申し上げますと、いわゆる長期運転資金の融資については設備資金と異なっておりまして、設備資金の場合は貸付対象となる固定資産があるわけですけれども、こちらの場合はないとか、そういうようなことで従来の検査とは異なる面が出てこようかと思います。 したがって、今お話がありましたように
○説明員(小川光吉君) 今お話しになりましたように、石油公団では出資をされているわけでございまして、我々からいたしますと孫会社というようなことになるわけでございます。そういうところにつきましては幾つかの会社、スタッフの量の問題もございますのですべてというわけにもまいりませんけれども、幾つかの会社について検査を実施してきているところでございます。
○説明員(小川光吉君) 本件の公団の不良資産と申しますか、そういう問題につきましては、五十一年度の検査報告で公団の石油開発投融資資産の中に、探鉱事業が不成功に終わり休眠会社となっている会社に係る多額の不良債権が含まれていることを問題として取り上げているところでございます。 しかし、昨年十二月の国会での議論を踏まえまして、通産省当局、石油公団では石油公団再建検討委員会を設置されて、制度改善あるいは情報公開
○説明員(小川光吉君) 会計検査院は従来、検査をやってきたところでありますけれども、今回の堀内前通産大臣の発言あるいは記述の内容については最近でございましたので、出資会社と公団とのそごの問題、そういうものについではまだ確認を行っておりません。
○説明員(小川光吉君) お答え申し上げます。 平成七年度の決算検査報告におきまして、日本国有鉄道清算事業団の保有する土地の処分について特に掲記を要する事項として掲記しております。 その概要につきましてかいつまんで申し上げますと、日本国有鉄道清算事業団では平成七年度末現在で三千四百九十万平米の土地が未処分となっておりまして、その時価推定額は三兆円と見込まれておったところでございます。そこで、未処分
○小川会計検査院説明員 石油探鉱事業につきましては、その特性から、エネルギー供給という国の基本政策にかかわることでございます。それからまた、試掘に成功し商業生産に至るものはわずかで、それに伴うリスクが高いこと、外国の政府や企業と連携し、しかも国外で実施されること、原油価格や為替相場の変動を受けることなど、検査に当たりまして考慮しなければならないことが多々あるわけでございます。しかしながら、検査院としましては
○小川会計検査院説明員 失礼いたしました。 平成十年度は、石油公団本部……(石垣委員「そんな中身はいいよ、時間がないから。数を今言って、それで間違いないかと聞いているわけです」と呼ぶ)十年度は、そのほか六つの会社について七十三人目で検査しております。
○小川会計検査院説明員 毎年検査は実施しておりますが、開発会社につきましては、人員の関係、日数の関係とかで数が限られているわけでございまして、三社とか五社とかということが今までの検査の実情でございます。
○小川会計検査院説明員 今お話しの日鉱を頭に冠した会社を取り上げて特に検査したということはございません。
○小川会計検査院説明員 今回のマスコミ報道にあります三千四百億円の回収不能の問題と検査報告の関係でございますが、今回のマスコミ報道にあります三千四百億円余の回収不能額のうちには、さきに掲記いたしました十一社に係る投融資損失も含まれているところでございます。 五十一年度の検査報告では、公団の石油開発投 融資資産の中に探鉱事業が不成功に終わり休眠会社となっている会社に係る多額の不良資産が含まれているということを
○小川会計検査院説明員 まず、本件に対する認識でございますけれども、動燃の予算につきましては、法令によりまして、国の予算の執行に比べまして流用等弾力的な運用が認められているところでございます。それで、今回の予算の執行について見てみますと、法令等で認められた範囲であったということの心証を得ておるところでございます。 しかしながら、長年にわたりまして認可予算と執行とが乖離している事態、また、予算の要求
○説明員(小川光吉君) 先ほど来、団の施行規則の十条について御議論があっているわけでございます。 形の上と申しますか、十条の規則からだけで判断いたしますと流用は認められる、先ほど科学技術庁さんの方から答弁がありましたけれども、というふうに思われます。 しかし、先生おっしゃいますとおりに、予算の実施上適当かつ必要であるかどうかということにつきまして、今後いろいろな、多角的と申しますか、事態がかなり
○説明員(小川光吉君) 会計検査院は行政から独立しております官庁で、今現在検査もこの問題について実施中でありまして、詳細には答弁は御容赦いただきたいのでございますけれども、先ほど来本委員会で科学技術庁の方から答弁があったようなことと同様の説明を受けているところでございます。 それから、後段の科学技術庁の対応についての本院の見解でございますけれども、検査院といたしましては、科学技術庁の認可に基づく予算
○説明員(小川光吉君) 先ほど、午前中御答弁申し上げましたことのちょっと繰り返しになるかと存じますけれども、予算を執行していきます過程では、予算どおり執行できなかったりいたしまして流用が必要な場合が出てくるわけです。これは一般的には予算の要求時期あるいは作成時期と執行の時期が時間的にずれまして、その間、状況、情勢の変化等がございますことから、やむを得ず流用するというケースが多いと考えられるわけでございます
○説明員(小川光吉君) 今回の問題に対する検査でございますが、会計検査院は科学技術関係の予算が非常に増大していく中で重点を絞った検査をやらざるを得ないわけでございまして、残念ながらこの件については過去に十分な検査ができなかったということでございます。 それから、今回の流用の問題につきましての検査院の考え方でございますが、予算を執行していく段階では、予算どおりに執行できなかったりいたしまして流用の必要性
○説明員(小川光吉君) 「もんじゅ」の総点検につきましては、設備等を点検し、改善策を策定いたしまして、「もんじゅ」の安全性、信頼性をより一層向上させるということを目的として行うものであります。 会計検査院としましては、非常に重要なことでございますので、昨年の検査報告において温度計のさやの設計審査について先生今御紹介ありましたような所見を述べさせていただきまして、「もんじゅ」の安全総点検を見守るという
○小川会計検査院説明員 平成六年度郵政省の決算につきまして検査いたしました結果の概要を御説明いたします。 検査報告に掲記いたしましたものは、不当事項四十五件であります。 検査報告番号一四二号及び一四三号は、庁舎警備請負契約における警備費の積算に当たり、算定のもととした積算参考資料に記載された警備料金の適用を誤って、必要のない休祝日割り増しを行うなどしたため、契約額が割高になっていたものであります
○小川会計検査院説明員 失礼いたしました。 平成六年度農林漁業金融公庫の決算につきまして検査いたしました結果の概要を御説明いたします。 検査報告に掲記いたしましたものは、不当事項二件であります。 これらはいずれも、農林漁業構造改善事業推進資金の貸し付けにおいて、借入者から事実と相違した内容の借り入れ申し込みや事業完成報告がされるなどしていたにもかかわらず、これに対する審査及び確認が適切でなかったなどのため
○小川会計検査院説明員 平成六年度農林水産省の決算につきまして検査いたしました結果の概要を御説明いたします。 検査報告に掲記いたしましたものは、不当事項十三件、意見を表示しまたは処置を要求した事項三件及び本院の指摘に基づき当局において改善の処置を講じた事項三件であります。 まず、不当事項について御説明いたします。 検査報告番号一二二号は、水田農業確立対策推進事業におきまして、工事費の値引きを受
○小川会計検査院説明員 平成六年度文部省の決算につきまして検査いたしました結果の概要を御説明いたします。 検査報告に掲記いたしましたものは、不当事項三十七件及び本院の指摘に基づき当局において改善の処置を講じた事項一件であります。 まず、不当事項について御説明いたします。 検査報告番号五号は、電気設備工事等の施行に当たり、配管工事等の積算を誤ったため、契約額が割高になっているものであります。
○小川会計検査院説明員 七十八億円で間違いございません。
○小川会計検査院説明員 いずれの年度につきましても漁港整備事業というのが頭にかぶっておるので、ちょっとわかりにくいのかと思いますけれども、漁港整備事業には多額の資金と長期間を要しますことから、従来から本院としても重点的に検査をしてきたところでございます。 漁港整備事業により整備する漁港施設の中にはいろいろの施設があるわけでございますが、一つは、防波堤、岸壁等の基本施設がございます。それからもう一つは
○小川会計検査院説明員 今議員御指摘のような状況、水産をめぐる状況を踏まえまして、水産庁でもいろいろの事業を行っておられるわけでございます。 六年度の沿構に関する指摘でございますけれども、沿岸漁業構造改善事業において設置される施設の中には、漁業協同組合等がこれを運営することによりまして漁家の漁業経費の節減や所得の向上を図ることなどを目的とする施設がございます。これらの施設の設置及び運営につきまして
○説明員(小川光吉君) 今十年以内の話を申し上げましたけれども、その前には昭和五十五年度の検査報告で干拓事業について掲記してございます。その内容につきましては、国営干拓事業百八十三地区について調査を実施し、その結果を特に掲記を要すると認めた事項として掲記してございます。 その内容につきましては、干拓地が造成された後などにおきまして、農業以外の用途に転用されていたり、工事の途中で事業が廃止または休止
○説明員(小川光吉君) 木曽岬につきましては、平成元年度の検査報告で会計検査院法三十六条によります意見表示事項として掲記しております。 その概要につきましては、農林水産省で愛知県と三重県の県境部に位置する木曽川河口部付近で国営木曽岬干拓事業を昭和四十一年度から実施し、元年度末までに事業費百五十二億六千百二十八万余円で三百七十ヘクタールを陸地化しておるところでございますが、この事業により造成いたしました
○説明員(小川光吉君) お答え申し上げます。 会計検査院といたしましては、多額の国費が投じられている干拓事業につきまして、適正なその事業の実施と事業効果の発現の観点から検査を実施してまいっております。過去六回ほど決算検査報告に掲記しているところでございます。 国営干拓事業のうち、今お話にあります継続事業につきましては、過去十年以内では、平成元年度及び五年度に決算検査報告にそれぞれ木曽岬、羊角湾の